雲亭日本古典図書室MY庵

単語帳

人物の名前や昔の言葉を調べる、雲亭共通の単語帳です。

読みの五十音順。読みを確認中の語は末尾にまとめています。

一汁一菜 (いちじゅういっさい)

汁物1品とおかず1品の組み合わせ。研究では、献立の構成を分類する語として使われる。

いはふ (いわう)

祝う。

大田南畝 (おおたなんぽ)

江戸時代の文人(1749–1823)。幕府の役人として働きながら、文学や身の回りの出来事について多くの文章を残しました。

詳しく・出典

「太田南畝」とも書きます。「蜀山人(しょくさんじん)」も同じ人物の名前です。

雲亭では、江戸の酒飲み合戦や、オランダ人の冬至の祝いを調べる際に、その著作を取り上げています。記録した人物が、その場を直接見ていたとは限りません。

国立国会図書館「大田南畝」 / 国立国会図書館・典拠データ

乙名 (おとな)

出島の町を取り仕切った役人。

阿蘭陀 (おらんだ)

「オランダ」を漢字で表した、昔の書き方です。古典の本文では、外国の名前が現在とは違う文字で書かれていることがあります。

詳しく・出典

「阿蘭陀屋敷」は、オランダ人の滞在する屋敷を指す表現です。

「阿蘭陀冬至」は、江戸時代の資料でクリスマスに関わる祝いを調べるときに出てくる言葉です。日本で広くクリスマスが祝われていた、という意味ではありません。

国立国会図書館「出島のクリスマスとオランダ正月」 / 国立国会図書館「日蘭交流400周年」資料一覧

阿蘭陀正月 (おらんだしょうがつ)

出島のオランダ人が太陽暦の元日に開いた宴。日本の役人や通詞が招かれた。

阿蘭陀冬至 (おらんだとうじ)

出島のオランダ人が冬至に開いたと伝わる祝い。大正時代の郷土史から、クリスマスだったと説明されるようになった。

カピタン (かぴたん)

出島のオランダ商館長。

刊記 (かんき)

本の終わりに載る、刊行年と本屋の名前の記録。

勤番武士 (きんばんぶし)

藩主の江戸滞在や江戸藩邸の勤めのために、一定期間、江戸に住んだ藩士。

組、連 (くみ、れん)

S01で参加者を種類別に分けた呼び方。酒組、菓子組、飯連、鱣連、蕎麦組。

倹約 (けんやく)

金や物を無駄づかいしないこと。

漉す (こす)

布や紙を通して、かすを取り除く。今の「濾す」と同じ。

後水鳥記 (ごすいちょうき)

大田南畝が千住の会を記した書。題は、前の時代の『水鳥記』の続きという意味とされる。『続水鳥記』という別の作品とは違う。

殊に (ことに)

とりわけ、特に。

酒合戦 (さけがっせん)

酒の量を競う催し。17世紀の『水鳥記』に出てくる地黄坊樽次と大蛇丸底深の対決が先例とされる。

霜月 (しもつき)

旧暦の11月の呼び名。

升、盃 (しょう、さかずき)

酒の量の単位と器。1升は約1.8リットル。盃の大きさは記録ごとに三升入り、五升入りなどと違う。

升と合 (しょうとごう)

酒の量の単位。1升は10合で、およそ1.8リットル。2升5合は約4.5リットル。

蜀山人 (しょくさんじん)

大田南畝の号。『後水鳥記』の本文にも「蜀山老人」と出てくる。

宛 (ずつ)

「ずつ」と読み、少しずつ、のように数量を分けることを表す。

候 (そうろう)

「そうろう」と読み、丁寧に言う言葉。手紙や日記の文によく使う。

そろそろと (そろそろと)

ゆっくりと、静かに。

大酒大食の会 (たいしゅたいしょくのかい)

大量の酒と食べ物を口にする人を集めた会。S01の題。

通詞 (つうじ)

オランダ語の通訳を務めた長崎の役人。

兎園小説 (とえんしょうせつ)

文政8年(1825)に始まった兎園会で、会員が持ち寄った珍談を集めた記録。

被成候 (なされそうろう)

「なされそうろう」と読み、「なさった」と敬って言う。

二八そば (にはちそば)

そば粉8に小麦粉2の割合のそば、あるいは1杯16文のそば。S01の注記では、二八そばの中平盛り。

凡例 (はんれい)

本の初めにある、使い方や分類の決まりの説明。『豆腐百珍』では格付けの説明が載る。

提(ひさげ) (ひさげ)

つり下げるための取っ手(つる)と注ぎ口が付いた、鍋に似た形の金属の器。酒や汁物を入れて注ぐのに使われ、『芋粥』では芋粥を入れて運ぶ器として登場します。

詳しく・出典

漢字ペディア「提子・提」

百珍物 (ひゃくちんもの)

ひとつの材料で100品前後の料理を並べた江戸時代の料理本のジャンル。『豆腐百珍』が最初とされる。

奔走す (ほんそうす)

あちこち駆け回って、準備や世話をする。

予 (よ)

私。男性が自分を指す言葉。

余程 (よほど)

かなり、ずいぶん。「余程の間」はかなり長いあいだ。

餘録 (よろく)

正編と続篇のあとに出た補いの巻。

聯 (れん)

門や柱に掛ける、対になった文句を書いた板や紙。

あこぎ (読み確認中)

落窪の君に仕える少女。物語の中で、結婚の世話を焼く。

いみじ (読み確認中)

程度がはなはだしいこと。よい意味にも悪い意味にも使う。

さかしだつ (読み確認中)

利口ぶる、賢ぶる。

したり顔 (読み確認中)

得意そうな顔つき。

ねぶたし (読み確認中)

眠い。

はべり (読み確認中)

「あります」「ございます」にあたる丁寧な言い方。

ふりさけ見る (読み確認中)

遠くを振り仰いで見る。

まさなし (読み確認中)

よくない、感心しない。

もちひ (読み確認中)

餅。

をかし (読み確認中)

趣がある、おもしろい。

阿倍仲麻呂 (読み確認中)

奈良時代の遣唐留学生。唐の朝廷に仕えた。百人一首では「安倍仲麿」と書かれる。

惟成 (読み確認中)

道頼の乳母の子で、帯刀を務める。道頼のお供をする。

衣通姫 (読み確認中)

古代の人物。『古今和歌集』の序は、小町の歌風を「衣通姫の流」と評した。

一条兼良(いちじょうかねよし) (読み確認中)

室町時代の公家で学者。

宇治十帖(うじじゅうじょう) (読み確認中)

源氏物語の最後の十帖。橋姫から夢浮橋まで。宇治が主な舞台になる。

仮名序 (読み確認中)

『古今和歌集』の、仮名で書かれた序文。紀貫之が書いた。

嫁取婚 (読み確認中)

妻が夫の側へ移って暮らす形。高群逸枝は、室町期から定まったと整理する。

家司 (読み確認中)

貴族の家に仕えて、家の事務を取りしきる人。

歌かるた (読み確認中)

和歌を書いたかるた。百人一首のかるたはその一種。

火鼠の皮衣 (読み確認中)

火に焼けないとされる、火鼠という生き物の皮の衣。

花鳥余情(かちょうよじょう) (読み確認中)

室町時代の一条兼良が書いた、源氏物語の注釈書。

各一首 (読み確認中)

それぞれ一首ずつ。

甘葛(あまづら) (読み確認中)

ナツヅタの樹液から作る古代の甘味料。

稀人 (読み確認中)

めったにいない人。ここでは、参加者のうち目立った人。

玉造小町子壮衰書 (読み確認中)

若いころ美しかった老女が落ちぶれた身の上を語る漢文。小野小町の晩年の話と結びつけられた。

喰ふやう (読み確認中)

食べる作法。

見苦し (読み確認中)

見ていて見苦しい、みっともない。

古今集目録 (読み確認中)

平安時代後期の歌学の資料。小町の出自を「出羽郡司女」とし、ある説として母を衣通姫とする。

古今和歌集 (読み確認中)

905年ごろにまとめられた勅撰の和歌集。

五位 (読み確認中)

朝廷が人に授けた「位階」の一つで、読みは「ごい」。一位が上で、五位は四位より下、六位より上にあたります。貴族の中では下の方ですが、六位以下とは待遇に大きな差がありました。正五位上・正五位下・従五位上・従五位下の四段階に分かれます。今の「係長」「課長」のような仕事上の役職とは違い、朝廷の中での身分や待遇を表す等級です。同じ五位でも務める役職は異なるため、現代の職名には一対一で置き換えられません。立場の目安としては「貴族の仲間に入る境目に達した人」と考えると分かりやすいでしょう。大臣のように政治の中心を担う最上層ではありませんが、単なる下働きでもありません。『芋粥』では主人公を人名ではなく、この位で呼んでいます。芥川の小説で周囲から軽く扱われることと、五位という位そのものの社会的な位置づけは分けて読む必要があります。

詳しく・出典

山川出版社「位階」

孝標女(たかすえのむすめ) (読み確認中)

更級日記の作者、菅原孝標の娘。

更級日記(さらしなにっき) (読み確認中)

菅原孝標の娘が、少女のころから晩年までを振り返って書いた日記。

懇切 (読み確認中)

熱心で丁寧なこと。

左注 (読み確認中)

歌のあとに付けられた説明の文。

妻問婚 (読み確認中)

夫が妻の家を訪問する形の婚姻。研究では、奈良時代までの形として整理されることが多い。

三笠の山 (読み確認中)

奈良の春日にある山。

三日夜餅 (読み確認中)

結婚三日目の夜に、新郎新婦が食べる餅。結婚の儀礼のひとつ。

視聴草 (読み確認中)

幕臣の宮崎成身が集めた写本や小冊子を合綴した雑記。国立公文書館内閣文庫に稿本がある。

詞書 (読み確認中)

歌の前に置かれた、詠んだ事情の説明。

七小町 (読み確認中)

小町を題材にした七つの能。草子洗、通、卒都婆、関寺、鸚鵡、山本、清水。

実法 (読み確認中)

法式どおりであること。

若菜(わかな) (読み確認中)

源氏物語の巻名。ここから第二部が始まる。

春日 (読み確認中)

奈良の春日の地。

署預(暑預) (読み確認中)

山芋のこと。芋粥の「芋」にあたる。

女房 (読み確認中)

宮仕えをする女性。

詳しく・出典

宮中や貴族の家で、主人に仕えた女性。

貴族の家や宮中に仕える女性。

女房名 (読み確認中)

女房が仕事で使う呼び名。紫式部もその一つ。

除目 (読み確認中)

官職を任命する儀式。この記事では女官の任命を指す。

小野小町 (読み確認中)

9世紀の女性歌人。『古今和歌集』に18首が入る。生没年や出自は分からない。

掌侍 (読み確認中)

天皇のそばに仕える内侍司の女官。

消息文 (読み確認中)

手紙の形で書かれた部分。『紫式部日記』では、女房たちの人物評などがこの文体で続く。

障子 (読み確認中)

部屋を仕切る建具の総称。引くもの、吊るすもの、動かないものがある。襖は襖障子の略で、障子の一種。

上達部 (読み確認中)

大臣や大納言など、位の高い貴族。

色紙形 (読み確認中)

和歌や漢詩を書き、屏風や建具に貼る四角い紙。現在のサイン用の厚い色紙と同じものとは限らない。

食ふべき心地為ず (読み確認中)

読みは「くふべきここちせず」(現代の発音では「くうべきここちせず」)。食べる気がしない。

真名 (読み確認中)

漢字。「真名書き」で、漢字や漢文を書くこと。

真名序 (読み確認中)

『古今和歌集』の、漢文で書かれた序文。紀淑望が書いた。

世界三大美人 (読み確認中)

クレオパトラ、楊貴妃、小野小町(ヘレネの場合もある)を並べる言い方。明治以後の言い方とされる。

青海原 (読み確認中)

広々とした海。

大饗 (読み確認中)

正月などに大臣や摂関家が開く宴会。

大弐三位(だいにのさんみ) (読み確認中)

紫式部の娘の藤原賢子。歌人で、後冷泉天皇の乳母を務めた。

竹取の翁 (読み確認中)

竹を取って籠などを作る老人。万葉集、今昔物語集、竹取物語のどれにも名が見える。

中宮 (読み確認中)

天皇の后の一つの位。ここでは一条天皇の后、藤原彰子。

詳しく・出典

天皇の后の一つの呼び名。

通い婚 (読み確認中)

夫が妻の家を訪ねる形の結婚。妻問婚ともいう。

伝聞 (読み確認中)

人から聞いたことを書く形。

殿上人 (読み確認中)

宮中で天皇のそば近くに上がることを許された貴族。

土佐日記 (読み確認中)

紀貫之が、土佐から京へ帰る旅を、女性の書き手を装って書いた仮名の日記。

土司 (読み確認中)

中国の少数民族の地域で、代々土地を治めた首長。

道頼 (読み確認中)

落窪の君の夫になる貴公子。右近衛少将。

敦賀 (読み確認中)

越前国の港町。今の福井県。

内裏 (読み確認中)

天皇が住む御所。

乳母(めのと) (読み確認中)

貴人の子に乳を与え、育てる女性。

入道 (読み確認中)

出家した人。ここでは宇都宮頼綱(蓮生)。

馬のはなむけ (読み確認中)

旅立つ人を送る宴や贈り物。

斑竹姑娘 (読み確認中)

中国の四川省のチベット族の間で採集された昔話。斑竹はまだら模様のある竹、姑娘は娘のこと。

百人秀歌 (読み確認中)

定家の撰と伝わる、百人一首によく似た歌集。101人101首。

不打ぬに鳴る鼓 (読み確認中)

打たないのに鳴る鼓。ありえない物の例として出される。

浮舟(うきふね) (読み確認中)

宇治十帖の女君の名で、巻名でもある。

蓬莱 (読み確認中)

東の海にあるとされた仙人の山。

味煎(みせん) (読み確認中)

ナツヅタの樹液を煮詰める前のもの。煮詰めたものは甘葛煎という。

婿取婚 (読み確認中)

夫が妻の家に入り、妻の側で暮らす結婚の形。高群逸枝は、平安中期ごろから原則になったと整理する。

明州 (読み確認中)

唐の港町。現在の浙江省寧波にあたる。

優曇花 (読み確認中)

仏典に出る、ごくまれにしか咲かないとされる花。

落窪物語 (読み確認中)

平安中期の物語。継母に冷たくされる姫(落窪の君)と、貴公子の道頼の結婚を軸に、貴族の結婚式が詳しく描かれる。

利仁 (読み確認中)

藤原利仁。説話では、越前の敦賀に住む有仁の婿として出てくる。

蓮生 (読み確認中)

宇都宮頼綱が出家した後の名。定家の息子・為家の舅。

六歌仙 (読み確認中)

『古今和歌集』の仮名序が挙げた、近い時代の六人の歌人。遍昭、業平、康秀、喜撰、小町、黒主。

櫃(ひつ) (読み確認中)

物をしまう大きな箱。

羇旅歌 (読み確認中)

旅の歌。古今和歌集の巻九がこの部立てになっている。

踈し(うとまし) (読み確認中)

いとわしい。気味が悪くていやだ。