雲亭日本古典図書室収録作品の一覧

越後の道

読書室で開く(原典画像・関連作品・自分の書架)

おくのほそ道 / 松尾芭蕉 / 第40節 / 全56節

酒田で別れを惜しみながら日を重ね、北陸の旅路を望む。

本文 現代語訳

酒田の名殘日をかさねて北陸道の雲にのそむ遙々のおもひ胸をいたましめて加賀の府まで百卅里ときく鼠の關をこゆれば越後の地に步行を改めて越中の國一ふりの關にいたる此間九日暑濕の勞に神をなやまし病發りて事を記さず
酒田で別れを惜しみながら日を重ね、北陸の旅路を望む。加賀の府まで百三十里と聞くと、遠い道のりへの思いが胸にこたえる。鼠ヶ関を越えると越後に入り、歩みを進めて越中の市振の関へ着いた。この間九日、暑さと湿気に苦しめられて気力が衰え、病も起きたので、出来事を記していない。
文月や六日も常の夜には似ず
七月になった。七夕前夜の六日も、いつもの夜とは違って感じられる。
あら海や佐渡に橫たふ天河
荒海の向こう、佐渡へと横たわる天の川よ。
原文 / 転記元の異文注を整理

酒田の名殘日をかさねて北陸道の雲にのそむ遙々のおもひ胸をいたましめて加賀の府まで百卅里ときく鼠の關をこゆれば越後の地に步行を改めて越中の國一ふりの關にいたる此間九日暑濕の勞に神をなやまし病發りて事を記さず

文月や六日も常の夜には似ず

あら海や佐渡に橫たふ天河

AI試訳 / 専門家未校閲