雲亭日本古典図書室収録作品の一覧

曾良との別れ

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おくのほそ道 / 松尾芭蕉 / 第48節 / 全56節

曾良は腹を病み、伊勢の長島へ先に向かうことになった。

本文 現代語訳

曾良は腹をいたみていせの國長島といふ所に先立て行くに
曾良は腹を病み、伊勢の長島へ先に向かうことになった。
行〳〵て倒れふすとも萩の原  曾良
歩き続けて、もし倒れ伏すことがあっても、萩の原であってほしい。 曾良
とかき置たり行くものゝ悲しみ殘る者のうらみ隻鳧のわかれて雲にまよふがごとし予も又
そう書き残した。去る者の悲しみ、残る者の寂しさは、一対の鳥が離れ、雲の中で迷うようである。私もまた、
けふよりや書付けさん笠の露
今日からは、笠に書いた「同行二人」の文字を消そうか。笠の露に濡れながら。
原文 / 転記元の異文注を整理

曾良は腹をいたみていせの國長島といふ所に先立て行くに

行〳〵て倒れふすとも萩の原  曾良

とかき置たり行くものゝ悲しみ殘る者のうらみ隻鳧のわかれて雲にまよふがごとし予も又

けふよりや書付けさん笠の露

注

笠の書付
二人で旅をする意味の「同行二人」という笠の書付を、別れに際して消そうか、と読んだ試訳です。「露」には涙も重なります。

AI試訳 / 専門家未校閲