雲亭日本古典図書室収録作品の一覧

天龍寺・北枝との別れ

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おくのほそ道 / 松尾芭蕉 / 第51節 / 全56節

丸岡の天龍寺の長老とは昔から縁があるので訪ねた。

本文 現代語訳

丸岡天龍寺の長老古きちなみあれば尋ぬ亦金澤の北枝といふものかりそめに見過て此所までしたひ來る所々の風景過さす思ひつゞけて折ふしあはれ成る作意など聞ゆ今既に別れにのぞみて
丸岡の天龍寺の長老とは昔から縁があるので訪ねた。金沢の北枝も、ちょっと見送るつもりがここまでついて来てくれた。各地の風景を見過ごさず、折々の感動を句にしようとする心がうかがわれる。いよいよ別れることになって、
物かいて扇引さく名殘哉
ものを書いた扇を引き裂く、その別れの名残惜しさよ。
原文 / 転記元の異文注を整理

丸岡天龍寺の長老古きちなみあれば尋ぬ亦金澤の北枝といふものかりそめに見過て此所までしたひ來る所々の風景過さす思ひつゞけて折ふしあはれ成る作意など聞ゆ今既に別れにのぞみて

物かいて扇引さく名殘哉

注

扇引さく
扇を引き裂く動作と別れのつらさを重ねた試訳です。実際に扇を二人で分け合ったかなど、具体的な動作には読みの幅があるため断定しません。
天龍寺の地名
採用本文は「丸岡」としていますが、寺の所在地は松岡です。本文の表記は残し、ここで補足しています。

AI試訳 / 専門家未校閲