卵安留平糖(たまごあるへいとう)
江戸の卵料理を、翻刻と現代語訳で読む。
本文 現代語訳
手順
1
卵の白味をとり
2
氷ざとうの粉を 見合セにいれ 細なる布にて しぼりて
3
ふかき鉢に入レ ほそき竹の串にて せわしく かき立れは 白味大分にふへ 次第に沫立を 薄板に かまぼごやうに 厚サ六分位に平めに付て
4
蒸篭に入レむすへし 是ははやく むさるものなり
5
扨取いだし 熱き内に しやうゑんじの汁 青菜の汁 山梔子の汁にて 嶋すじを引べし
6
扨板をとり 切てむすぶか 又はせんにきりなりとも 趣向に任せ はしやげに入レ はしやがし 遣ふ
使い方など
一、手取ざかな 一、菓子ざかななり
手順
1
卵の白味に、氷砂糖の粉を見合わせて入れる。
2
①を目の細かい布でしぼる。
3
②を深鉢に入れ、細い竹串でせわしなくかき立てると、白味が増え、次第に沫立ってくる。
4
③を蒲鉾の様に、薄板に6分(2cm)位の厚さになるよう、平らに付ける。
5
④を蒸篭に入れ蒸す。これは早く蒸し上がるものである。
6
⑤を取り出し、熱い内に生臙脂の汁・青菜の汁・山梔子の汁で縞の筋を引く。
7
⑥は、板から外し、切って結ぶか、または千切りにするなど、趣向に任せる。
8
⑦をはしやげに入れ、乾燥させて使う。
使い方など
手取肴、菓子肴。
原文 / CODHの翻刻
手順 1 卵の白味をとり 2 氷ざとうの粉を 見合セにいれ 細なる布にて しぼりて 3 ふかき鉢に入レ ほそき竹の串にて せわしく かき立れは 白味大分にふへ 次第に沫立を 薄板に かまぼごやうに 厚サ六分位に平めに付て 4 蒸篭に入レむすへし 是ははやく むさるものなり 5 扨取いだし 熱き内に しやうゑんじの汁 青菜の汁 山梔子の汁にて 嶋すじを引べし 6 扨板をとり 切てむすぶか 又はせんにきりなりとも 趣向に任せ はしやげに入レ はしやがし 遣ふ 使い方など 一、手取ざかな 一、菓子ざかななり
CODHの翻刻・現代語訳 / 雲亭での原画像校合は未実施