雲亭日本古典図書室収録作品の一覧

丸雪卵

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万宝料理秘密箱 卵百珍 / 器土堂主人 / 選録30 / 40品・CODH番号073

江戸の卵料理を、翻刻と現代語訳で読む。

本文 現代語訳

手順 1 卵の白味を 丼に入レ 2 細き竹の串五本にて せわしくかき立かき立すれば 沫立とき又猶もかき立かき立すれば かたくなるものなり 3 其時薄板にて 厚さ一寸ほどに 平目に付て 4 こしきに入レ むすべし 5 尤も 白ざとう 大にいれ 布にてしぼりこして 6 右丼に入レて かき立べし 7 扨むしあぐれは 厚サ一歩半ほどに なるべし 8 取いだし 冷して 四角に賽にきり 9 はしやげに入レ しばらく はしやがし つやよく光るへし 使い方など 遣ひ方は 菓子ざかな 一、提重もの 一、吸もの味噌しる 一、二三の汁すまし 其外見合すべし緑卵の仕方一前段のごとく 長くきり はしやげに入レて 但し是は度度いがみを 直すべし 又水おろしに まぶして はしやげたりも 一段とよし
手順 1 卵の白味を丼に入れる。 2 細い竹串五本を使い、①をせわしくかき立てると、泡立ってくる。それでもまた、①をかき立て続けると固くなる。 3 薄い板に、②を厚さ1寸(3cm)ほどになる様、平たく付ける。 4 ③をこしきに入れて蒸す。 5 卵の白身には、白砂糖を沢山入れて布でしぼりこし、丼に入れてかき立てるのが良い。 6 ④が蒸しあがると、厚さ1歩半(4.5mm)くらいになる。 7 ⑧を取出し、冷ましたあと、四角く賽の目状に切る。 8 はしやげに入れ、しばらく乾燥させると艶よく光る。 使い方など 遣ひ方は、菓子肴、提重物、吸物・味噌汁、二・三の汁・すまし汁、その他は見合わせて使う。
原文 / CODHの翻刻

手順 1 卵の白味を 丼に入レ 2 細き竹の串五本にて せわしくかき立かき立すれば 沫立とき又猶もかき立かき立すれば かたくなるものなり 3 其時薄板にて 厚さ一寸ほどに 平目に付て 4 こしきに入レ むすべし 5 尤も 白ざとう 大にいれ 布にてしぼりこして 6 右丼に入レて かき立べし 7 扨むしあぐれは 厚サ一歩半ほどに なるべし 8 取いだし 冷して 四角に賽にきり 9 はしやげに入レ しばらく はしやがし つやよく光るへし 使い方など 遣ひ方は 菓子ざかな 一、提重もの 一、吸もの味噌しる 一、二三の汁すまし 其外見合すべし緑卵の仕方一前段のごとく 長くきり はしやげに入レて 但し是は度度いがみを 直すべし 又水おろしに まぶして はしやげたりも 一段とよし

CODHの翻刻・現代語訳 / 雲亭での原画像校合は未実施